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計算機の能力の飛躍的な拡大によって、現象をできるだけ忠実に再現し、 その詳しい解析を行なうという研究手法は、物理学や化学から生物学、 さらには医学・生理学の分野にまで広がりつつある。特に最近では、 階層的な時間・空間スケールを持つ系に対しても、 マルチスケール・マルチフィジックスシミュレーション という形で大規模な数値計算が行なわれるようになっている。 時間・空間スケールに階層構造を持つ現象は広く自然界で知られており、 計算機シミュレーションの題材にはこと欠かない。 しかし計算の収束性や再現の妥当性、さらには階層を分離する一般的方法の開発等、 マルチスケール・マルチフィジックスシミュレーションが立脚すべき 理論的枠組の展開は極めて不十分である。 そもそも、古典力学と量子力学、連続体力学と質点系の力学など、 異なる法則・描像に従う複数の階層から成る系を首尾一貫した方法で 扱うことができるのか、首尾一貫した方法で扱える事を保証する一般的な原理は何か、 異なる階層間の境界をどう設定するのか、 その境界が動的に変動する場合にどう対処するのか、 異なる階層の間を行き来する自由度をどう扱うのか等、 方法論の根幹に関わる問題点は数多い。 また得られた結果に対するデータ解析の際にも、 ゆっくりした時間スケールで変動する集団的な自由度をどう抽出するのか、 そのような集団的自由度の運動を記述する現象論をどう構築するのか、 複数の時間・空間スケールに渡る相関や因果関係をどう検証するのか等、 複雑かつ階層的な自然現象を理解する場合に、 我々が普遍的に向き合うであろう様々な問題がある。
これらの問題は一朝一夕に解決できるものではなく、 多くの分野に渡る研究者の間の有機的な交流によって、 初めて進展が得られる事が期待できる。 本研究会「連成シミュレーションフォーラム」では、 以上に述べた長期的な展望に立ち、 多分野間に渡る持続的な交流の場を提供する考えである。 特に今回は、分子レベルにおいて階層的な時間スケールを持つ系を中心的に据え、
生体高分子における情報伝達・エネルギー輸送・変換の素過程に潜む不可思議さ15:15-16:15 講演者 小路口 暁 (NEC生産技術研) (アブストラクト)
--- Maxwell Demon 再生をめぐる議論の先に見えるものは? ---
非エルゴード的な力学系における巾的な時間分布16:30-17:30 講演者 首藤 啓 (首都大) (アブストラクト)
--- 反応過程に対するミニマルモデルの解析 ---
ハミルトン系における遅い緩和: その数値的検証を巡るいくつかの話題17:45-18:45 討論
ポスターセッションの発表者リストとアブストラクト
乱流の小スケール運動に見られる普遍性と不安定周期運動10:30-11:00 Coffee Break
製品設計におけるマルチフィジックスシミュレーション14:30-15:00 Coffee Break
参加人数の把握のため、2007年1月19日(金曜)までに参加登録をお願いしています (ただし、厳密な〆切というわけではありませんので、直前まで受け付けます。 また、当日の参加も受け付けます)。 参加を希望される方は、電子メールの本文に
---------------------------------------------------------- 氏名: 所属(学生の場合はその旨明記): 連絡先メールアドレス: 参加日程: [全日、2月2日のみ、2月3日のみ] ポスター発表: [希望有、無し] # 以下は、ポスター発表希望者のみ ポスターの著者: ポスターのタイトル: ポスターのアブストラクト: ----------------------------------------------------------を記入の上、 CA-appl@liberty.cc.kyushu-u.ac.jp 宛にお送り下さい。 事務局で受付が完了次第、確認メールをお送りしますが、 三日以上過ぎてもメールが届かない場合は 事務局 までお問い合わせ下さい。
ご注意:
ご記入いただいた連絡先メールアドレスは、当研究会開催までの間、
お知らせをお送りするために使わせていただきます。なお、当研究会終了後も、
関連する研究会の御連絡を差し上げる場合があります。御希望にならない場合、
「研究会後の連絡メール不要」と明記下さい。また、参加登録いただいた内容
の内、メールアドレス以外については、参加者一覧・ポスター発表一覧等の形で
研究会のウェブ上で公開する可能性があることを御了承下さい。
なお、参加費は無料を予定していますが、 初日に参加される方は、ポスターセッション時の飲食費として、 お一人あたり2,000円前後を集めさせていただくこととします (ただし学生は無料の予定)。 何卒御協力のほどよろしくお願いします。
ポスター発表を希望される場合は、以下の注意事項をお読みの上、 参加登録時に「ポスター発表: 希望」と明記してお申し込み下さい。
2月2日(金曜日)に行なうポスターセッションの発表者を募集します。 今回の研究会の主旨に鑑みて、すでに得られた結果に関する内容よりむしろ、 今後の問題提起につながる形の、意欲的な発表を奨励します。 境界領域の研究会であることから、出来るだけ研究の背景等の説明を入れ、 他分野の研究者が研究の動機や展望を共有しやすくなるような工夫をお願いします。 なお、研究会の休憩時間等を利用して議論を進めていただくために、 2月2日の研究会開始から2月3日の終了時まで、 ポスターを掲示し続けていただける予定にしています。この機会を利用して、 さまざまな分野の方と議論・交流をしていただくことを期待します。
福岡での宿泊を予定されている場合、 ホテルのウェブページや旅行仲介サイトを通じて 参加者個人で予約していただくようお願いします。ただし、 研究会の会場である福岡リーセントホテルには限られた数の部屋しかありません。 会場から徒歩で移動出来る範囲には他にほとんど宿泊施設がありませんので、 地下鉄で移動できる福岡市中央区の天神、あるいは、 中洲・川端方面の宿泊施設を利用いただくようお願いします。
会場へのアクセス会場は、九州大学箱崎キャンパスと馬出キャンパスから、 ともに徒歩10分程度の場所にあります (周辺の Google地図 参照)。 公共交通機関を利用される場合は、以下の方法が便利です。
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